アスベスト調査について

アスベスト(石綿)について

 アスベスト(石綿)は、極めて細い繊維で、熱、摩擦、酸やアルカリにも強く、丈夫で変化しにくいという特性から、建材(吹付材、保温・断熱材、内装材など)や、摩擦材(自動車のブレーキパッドなど)、シール断熱材(ガスケットなど)といった様々な工業製品に使用されてきました。
 しかし、アスベストの有害性が問題となり、現在では、新たな製造・使用等が法律で禁止されています。
鉄骨耐火被覆材(吹付け石綿)
鉄骨耐火被覆材(吹付け石綿)

アスベストが使用される箇所

 建物の様々な箇所にアスベストを含む材料が使用されるためアスベスト調査では建物の隅々まで確認します。下図は、法律で製造や使用が禁止される前に造られた建物で使用される建材や工業製品の一例となります。
アスベスト使用の可能性のある部位例
《一般社団法人JATI協会「建物におけるアスベスト調査の手引き」より引用》

建材のレベル分類について

各法令における規制内容を区分するために、含有建材の種類ごとの発じん性によりレベル分けされています。
建材飛散性
レベル
レベル 1 レベル 2 レベル 3
建材の種類 石綿含有吹付材 石綿含有保温材
石綿含有断熱材
石綿含有耐火被覆材
その他の石綿含有建材
(成形板等)
発じん性 著しく高い 高い 比較的低い
建物管理上における
留意点
損傷、劣化等により飛散・ばく露のおそれがある場合は、除去・封じ込め等の措置 を講じなければならない。(石綿障害予防規則第10条関連) 解体工事等を行う場合は各関係法令 に基づき適切な対処が必要となる。
解体工事等を行う場合は各関係法令に基づき適切な対処が必要となる。
解体工事等における
適用法令
労働安全衛生法(石綿則) 労働安全衛生法(石綿則)
大気汚染防止法 廃棄物処理法
廃棄物処理法 建築リサイクル法
建築リサイクル法   
廃棄物分類 特別管理産業廃棄物
(廃石綿等)
石綿含有産業廃棄物

アスベストが多用された時期

 吹付材については昭和30年代後半から50年代までの石綿使用が最も多く、工業会の自主規制等もあり比較的早い段階でその製造と使用が中止されてきましたが、成形板などの含有建材の中には平成18年の法規制(石綿含有率0.1%を超える材料の使用禁止)までの間、多くの建物で使用されている建材もあります。
アスベストが多用された時期
《国土交通省「建築物石綿含有建材調査マニュアル」より引用》

アスベスト調査の流れ

 対象建物の建築年や改修履歴なども参考にして、主に現地確認により調査対象となる建材を見つけ出し、採取したサンプルの分析結果からアスベスト含有建材の使用箇所を明らかにするのがアスベスト調査です。
  1. 図面調査
    対象施設の設計図書スクリーニング(調査対象となる建材のチェック)を行います。
  2. 現地調査の実施
    現地にて対象建物を目視確認した上で、分析用サンプルの採取を行います。
    ◇目視確認調査 ・・・・・ 目視可能範囲(天井内などの隠蔽部も含む)において対象建材の実際の使用状況を確認する。
    ◇サンプル採取 ・・・・・ 調査対象建材の分析用サンプルを採取する。
  3. サンプルの分析
    採取したサンプルの分析を行います。
  4. 調査結果報告
    アスベスト含有分析結果及び、アスベスト含有建材の使用箇所を報告します。

    ◎結果報告までの期間 ※目安としてサンプル数が20検体程度までの場合
      分析速報・・・・・・1週間
      調査報告書・・・・2週間~1ヶ月

    ◎調査報告書内容
    • アスベスト含有分析結果
    • サンプル採取箇所図、採取状況写真など
アスベストが多用された時期
外壁仕上塗材のサンプル採取状況
アスベストが多用された時期
調査報告書(サンプル採取箇所図)の例
社屋外観
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